想いを伝える
国立工芸館の収蔵作品を紹介するデジタルミュージアム~清らなる工芸~を担当して2年目になりました
数々の素晴らしい作品を目の前にする撮影時間は感嘆するばかり
国立工芸館唐澤昌宏館長の詳細で分かりやすく丁寧な解説も直接聞けて本当に贅沢です
工芸ファンの方からすればこの上ない贅沢も贅沢な時間だろうな、といつも思っています
この番組は私とプロデューサーの2人で担当していますが
撮影はもちろん、原稿作成、編集作業とあわせて大切にしているのが
著作権管理者の皆さまとのやりとりです
作者の方が亡くなっていても著作権の保護期間内の作品がほとんどで
「テレビで作品を紹介させてください」と許可をいただくやりとりです
書面で許可をいたただくのが前提ですので、まずは電話で書類を送付する旨のご連絡をし、書類を郵送する際にはほんの一言ではありますが手紙を添えるようにしています
ご高齢の方もいらっしゃいますし、北陸はもちろん、全国各地に著作権管理者の方がいらっしゃって、手紙が一番御礼の気持ちを伝えられるなと思ったからです
パソコンで定型文を打ち込み、印刷して使いまわせばいいのかもしれません
けれど、私にとっては沢山の作品のうちの一つでも、その管理者の方にとっては大切なひとつの作品です
ありがたいことに、作者の方の隠れたエピソードをしたためたお手紙や、過去の図録などのコピーを添えて返信くださる方もいらっしゃいます
また、金沢で制作され金沢に戻ってきた里帰りした作品を喜ばれる管理者の方もいらっしゃり、私も嬉しくなったりします
とにもかくにも、「金沢にある」「金沢で見られる」工芸品の美しさ素晴らしさを短い時間で伝えることに全力を注いでいます
日曜の夜10時55分~ぜひ工芸の魅力をご堪能下さい