NEWS

  • TOP
  • NEWS
  • 【シモダ目線!】 インターハイ 全国の舞台で石川県勢が躍動! 陸上・清水空跳(星稜)は2冠 バドミントン・金沢向陽は廃部の危機乗り越え37大会連続出場!

【シモダ目線!】 インターハイ 全国の舞台で石川県勢が躍動! 陸上・清水空跳(星稜)は2冠 バドミントン・金沢向陽は廃部の危機乗り越え37大会連続出場!

北陸朝日放送アナウンサー・下田武史の視点で石川県の今を伝える、水曜コーナー「シモダ目線!」

高校生のスポーツの祭典 全国高校総体・インターハイ2025が、7月下旬から広島や岡山など8道県で行われています。石川県勢も多くの選手が活躍しています。

7月中旬に、金沢市で開かれた石川県選手団の結団式では、およそ30競技700人ほどが一堂に会しました。

こちらはバドミントン女子団体の代表、金沢向陽です。今年で37大会連続のインターハイ出場、全国でも強豪として知られています。

「石川県大会37連覇」これだけを聞くと選手が何十人もいるようなイメージかもしれませんが、選手は10人もいません。

2年生が0で、3年生がたったの3人。千葉深愛さん、榮代結子さん、澤村実玖さん。

実は「この春に1年生が入らなければ廃部」という危機に瀕していました。

団体戦は最低でも5人いないと出場できないので、去年秋以降は人数不足で、競技経験の無いクラスメートに助っ人に来てもらい大会に出るような状況でした。

助っ人は、1点も取れずに敗れる試合が続きましたが、嫌な顔もせずに笑顔でコートに立ち続けてくれました。

3人はこうした仲間の助けも借りて歴史をつなぎ、今春に入部した1年生とともに、インターハイをかけた6月の県大会に出場しました。

石川県大会の決勝では、春の全国大会にも出場した強豪・金沢学院大附属と対戦。

金沢向陽が3対1で見事に勝って、37大会連続のインターハイ出場を決めたのです。

連覇の重圧や廃部の危機を乗り越えた3年生、試合後はさまざまな思いがよみがえって、涙・涙の勝利となりました。

インターハイでは、3回戦で第1シード・柳井商工に敗れましたが、2勝をあげてベスト16進出!この1年は歴史に残る奮闘でした。

そのほか、県勢はレスリング・男子71kg級で大門大翔選手が準優勝、125kg級・松本倖希選手と、女子62kg級・永谷優来選手が3位入賞と、志賀高校勢が躍進しました。

卓球では遊学館が男女そろって団体3位、ソフトボール女子も金沢が3位入賞です。

そしてこちら、星稜2年・清水空跳選手です。陸上男子100m・200mの2冠、中でも100mの10秒00は、U18世界新記録でした。

先月の結団式ではこんな目標を語っていました。「100m200mでの2冠というのと(自己ベストの)10秒19を切って、高2歴代1位を狙うというのが目標です」

去年の優勝タイムが10秒26でしたから、清水選手が自己ベストを更新できれば優勝できる…と見られていたのですが、実は決勝の直前の組で10秒06という、これも驚異の記録が出ていて、清水選手の闘争心に火がついた、というところもあったのかなと思います。

インターハイ・ここまでの石川県勢の活躍を紹介しました。