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【シモダ目線!】 高校野球 選抜チーム同士が試合! 能登と宮城 復興・発展を担う人材育成を目指し被災地の球児たちが交流

北陸朝日放送アナウンサー・下田武史の視点で石川の今を伝える、ふむふむ水曜コーナー「シモダ目線」

高校野球、阪神甲子園球場では連日熱戦が展開されていますが、その一方で、石川県内で行われていた、ある試合に注目しました。

奥能登選抜・宮城県選抜高校野球交流試合です。

今月4日、宝達志水野球場に集まった高校球児たち。航空石川に、門前、輪島、能登、羽咋、能登地区の高校の3年生たちです。

被災地交流の一環として、宮城県選抜との対戦です。

能登選抜の先発は羽咋の大黒敬太くん。この夏、石川大会で2勝をあげチームをベスト16に導いた好投手です。

受けるキャッチャーは航空石川・強肩強打の鈴間くん。

門前・石崎くんと輪島・二木くんの一・二塁間。

いずれもこの夏の石川大会で活躍した選手たち、能登のオールスターチームです。

試合は3対0で宮城県選抜の勝利でしたが、生き生きとプレーする選手たちの姿が印象的でした。

この事業は、能登半島地震を経験した能登、そして東日本大震災で被災した宮城県の高校生たちが、お互いを行き来して交流し、復興・発展につなげる人材を育成しようと去年から始まりました。

去年は能登から宮城に行き、地震から十数年後の姿を見て、自分たちの地域の将来をイメージでき、逆に今年は宮城の選手たちが能登に来ました。

就学前に被災した生徒たちなので、改めて被災地の現状を学べたそうです。

これからの地域を支える人材なので、こういう機会は本当に貴重だなと感じます。その一環で選抜チーム同士の対戦が行われました。

森重有里彩アナウンサー)高校野球で選抜チームが試合をするのは新鮮ですね。

バスケやサッカーなど他の競技だと、県の選抜チームで戦う機会もあるんですが、高校野球はないですよね。

今回は交流戦ですが、私も県単位の選抜チームで戦う全国大会があるとワクワクするなと思っているんです。ただ高校野球の場合は、全国高校野球選手権という国内のスポーツ界でも最大級のイベントがあるなかで、新しく大会を作る格付け・位置づけが難しいというのと、選抜チームに選ばれる選手のケガのリスクは考慮しないといけない、注目度の高さから選出辞退は許されなくなるのでは…と、現実問題として開催を考えると、非常にハードルが高いようです。

こうしたなか、被災地交流という形で今回、石川県高野連と宮城県高野連が、3年生同士の選抜チームで対戦した試合は、興味深いなと感じました。シモダ目線でした。