北陸朝日放送アナウンサー・下田武史の視点で、石川県の今を伝える、ふむふむ水曜コーナー「シモダ目線!」今回は、ひとごとではありません。「高齢者の交通事故」について考えていきます。
警察庁によりますと、去年1年間、全国で65歳以上の高齢者交通事故による死者数は1513人でした。
高齢者が車を運転していて事故を起こして亡くなった、道を歩いていてはねられて亡くなった、自転車で転倒して亡くなった、そういったものの合計の数字です。
石川県でも、21人が亡くなっています。
こうしたなか、能美警察署は、65歳以上のドライバーを対象にした安全運転研修会を開きました。
こまつ自動車学校で開かれた研修会には、能美署管内・能美市と川北町に住む36人の高齢ドライバーが参加しました。
この日の参加者はどなたもスムーズなハンドルさばきで、教習所おなじみのS字クランクもお手の物。
ただ、カーブや減速、一時停止など長年の癖もあり教官から改めてアドバイスをもらう人もいました。
続いては、歩行者の視点から事故を防ぐべく、横断歩道を歩いて渡りながらいろいろな速度で迫ってくる車との距離感を体感します。
能美警察署・稲村理交通課長「高齢者の方は将来的に免許証を返納などして歩行者の立場になる方もいるので、その時のために歩行者目線を知ってもらいたくて体験を企画しました」「身体能力の低下、機能の低下で視野が狭くなることもあるので、自身の目で首を振って安全を確認して運転をしていただきたいそのように思っています」
私も車を運転しますけど、自分が注意深く運転していても向こうから突っ込んでこられると恐怖を感じることがあります。
能美署の交通課長・稲村さんが強調していたのは「ライトの早め点灯」
これからの時期は、午後4時になったらつけてください。まだ明るいと思っていても、相手が、こちらの車に気づいてくれることで事故を防げるケースもあるそうです。これは歩行者にも言えることだと思いますが、とにかく相手に気づいてもらうことで悲しい事故が1件でも減らせればいいなと思います。「シモダ目線!」でした。
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【シモダ目線!】高齢者の交通事故を防げ!能美警察署が高齢者を対象に安全運転研修会
(水)