青春をときはなて 高校野球石川大会直前SP
放送日時
2023年7月2日(日)午後4時55分
番組内容
今年も高校球児の夏がやってくる。
105回目を迎える全国高等学校野球選手権記念石川大会。
開幕を前に夏に挑む球児たちの思いを伝え、大会への機運を高める。
コロナ禍で苦悩した先輩たちの思いを背負いながら、今年こそは完全燃焼の夏を迎えたい。
この夏にかける若者たちの思いを描く。
みどころ
◆エンジョイベースボール!大聖寺
大聖寺高校がヒットを打ったり、得点をあげたりした際に、腕をクロスにして喜びを表すポーズ「ヒガッツ」。
3年生の東煌士朗選手のオリジナルポーズだったのだが、今ではチームの団結を表すシンボルになった。
室内練習場には投球の回転数を計測するラプソードや、体幹を鍛えるパルクールなど、強豪私学にもないような最新機材がズラリとそろう。
山本潤平監督は、「冬場も楽しんでトレーニングをするきっかけづくりになれば…」というスタンスで導入。
好きな機材で好きなだけトレーニングをした結果、5季連続初戦突破という実績もついてきた。
大聖寺・エンジョイベースボールの象徴「ヒガッツ」が、この夏の球場を盛り上げる。
◆スター候補の主砲とエース 8年ぶりの頂点目指す 遊学館
今年の主砲は、体重120キロの吉本翔麿選手。昨秋の県大会で3本塁打と大活躍。
パワーの源を問われると、少し照れながらも「お母さんの肉野菜炒め」と笑顔を見せる。
愛されキャラで、この夏のスター候補に躍り出る。
投手陣の柱は村松杏慈投手。
切れ味鋭いスライダーが高く評価され、18歳以下の日本代表候補に選ばれた。
4月の代表候補合宿では実戦登板で3回無失点の好投を見せた。
そんな結果を残しても、一喜一憂することなく黙々と練習に取り組み、マウンドでは淡々と投球を続ける。
対照的なキャラクターの2人がチームを引っ張り、8年ぶりの頂点を目指す。
◆震度6強 ふるさとへ恩返しの夏 飯田
5月5日。最大震度6強を観測した珠洲市。
当日選手たちは練習試合の真っ最中で、グラウンドで立てないほどの揺れを感じたという。
声援や食べ物の差し入れなど、これまで地域の人々に支えられてきた飯田の選手たち。
秋・春と2季連続でベスト8。この夏はそれ以上に躍進して、地震で傷ついたふるさと珠洲を勇気づけたい―。
「物言わない道具に感謝する心を育み、細かいところにも気を遣えるように」と、2年前からは、笛木勝監督の方針で校舎を彩る花も育て始めた。
恩返しの夏にかける思いを取材する。
制作・著作 HAB北陸朝日放送