とめるな、石川の夏 夏の高校野球石川大会開幕直前SP
放送日時
2024年6月30日(日)午後4時30分
番組内容
今年も高校球児の夏がやってくる。
106回目を迎える全国高等学校野球選手権石川大会。
開幕を前に夏に挑む球児たちの思いを伝え、大会への機運を高める。
地震に翻弄されながらも、前を向く奥能登の球児たち、
そして悲願の甲子園制覇を目指す星稜―—。
この夏にかける若者たちの思いを描く。
みどころ
◆Chapter①
「目標は、変わらず」
昨年5月に起きた珠洲地震、そして能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市唯一の高校、飯田。
3月から本格的に活動を再開した野球部は、裂けたグラウンドの隙間で日々練習を行っている。
「どんな状況でも、目標は、変わらずベスト4」
一度はあきらめかけた野球の灯を、再び灯してくれたのは、仲間と、そして、飯田高校野球部にかけてくれた多くの大人たち。
様々な問題に直面しながらも前に進む球児たちを取材した。
◆Chapter②
地震に翻弄(ほんろう)されながらも、前を向く奥能登の球児たち
航空石川は、学校が被災し校舎や寮が使えなくなった。
しかし、出場が有力視されていた春のセンバツ大会のことを考えると、早く練習を始めなければならない。
そこでチームの拠点を県外に移すことを決断し、大会に挑むことになった。
輪島の3年生・平匠(ひら・たくみ)くんは、被災し避難所生活を送る中で、他人のために動くことの大切さを学ぶ。
新学年になり、生徒会長に立候補。
今度は学校を支えるために動き出す。
穴水の東野魁仁(ひがしの・かいし)選手は、被災し自宅が全壊。
避難所生活を経て、現在は仮設住宅で生活を送っている。
ほとんど投球練習もできない状態で迎えた春の県大会。
190㎝の長身から投げ込む140キロ近いストレートで相手打線を封じ込める。
敗れはしたがプロのスカウトもマークする投手となった。
家族のためにも、プロ野球に挑戦したいと覚悟を決めた東野選手。
奥能登の球児たちは、それぞれの思いを胸に、夏に挑む。
◆Chapter③
悲願の甲子園制覇が見える夏・星稜
昨秋の明治神宮大会で全国制覇を果たした星稜。
春のセンバツでもベスト4に進出し、石川県勢初の“夏の甲子園制覇”が視界に入っている。
最大の強みはハイレベルな投手陣。エース左腕の佐宗翼投手は、星稜中時代にも全国制覇の経験があり、大舞台での強さは折り紙付き。また道本投手や戸田投手といった2年生右腕も活躍し、この夏の日本一を狙う。
そして、特別な思いでこの夏を迎える選手も。
高校1年の夏、最愛の父を亡くした専徒大和(せんと・やまと)選手。
「天国の父に甲子園で活躍する姿を見せたい」と日々練習に打ち込む専徒選手の思いを描く。